『共鳴』発売中

 こんにちは。
 『共鳴』発売より数日が経ちました。
 お手に取ってくださったかたがいらっしゃれば嬉しいです。ありがとうございます。また、お気にかけてくださるかたにはどうぞよろしくお願いいたします。
 よろしければご意見ご感想など編集部様までお寄せください。皆様のお声が私の糧です!

 


 

 発売日もすぎましたので少し内容を書いてみようと思います。(盛大なネタバレは避けます……)

 駆け出しの画家・友馬は天涯孤独で、現在の師である堺に拾われ育てられました。絵を教わる一方で性的関係を迫られており、苦痛を感じつつも従うしかないと思い込んでいます。そのため描く絵にはどれも陰鬱な翳が滲み出てしまいます。
 それらの絵を展示したはじめての個展に、若く美しい画商・神月が訪れます。彼はひと目で絵に潜む友馬の苦悩を感じ取り、そのうえで「絵が気に入った」というような言葉と名刺を残し去っていきます。
 その言葉が気になってしかたがない友馬は数週間後に神月の営む画廊へ行きます。そこで目にしたのは『まこと』という一枚の絵でした。作者は、神月が惚れ込み自らの邸宅に囲っている都地という男です。
 あふれんばかりの愛が描かれた『まこと』に心を打たれた友馬は、自分もこんな絵が描きたいという衝動にかられて、師のもとを飛び出し神月の邸宅に押しかけます。病気療養中の都地には会わせてもらえないまま居候をはじめ、次第に神月の人柄に惹かれていきますが、邸宅にはなにやら謎がありそうで?
 というところからはじまりまして、「そういうものか……」「いや、そういうものか?」という感じで話が進み、後半「ああそういうことか」と綺麗に締まっていればいいかなと思います。

 純粋だったり、依存、執着に近かったり、幾種類もの愛が絡まりあう重い系ですが、「最後には救われてくれ!」と思いながら書きました。
 またこのお話は、「一見完璧そうに見えるが実は……」という攻めを書きたくて考えはじめたものだったりもします。「こんなシーンを書くぞ」というのも最初にありました。いずれも後半あたりではっきり見えてきますので、お手に取ってくださったかたには最後までおつきあいいただけましたら嬉しいです。

 


 

 書影、公式のあらすじ、特典につきましては以下の記事でご確認ください。
 『共鳴』書影&あらすじ他

 また、pixivや公式サイトさんでちょっとだけお試し読みができるようです。文体などご確認ください。
 『共鳴』試し読み|pixivノベル
 『共鳴』試し読み|幻冬舎コミックス

 あとはなんでしょう……。そのほか新しい情報が出てきましたら、できるだけお知らせしていきたいと思いますので、twitterあたりでご確認いただけますとさいわいです。

 


 

 長くなりましたがこのあたりで締めます。
 ひとりでも多くのかたにお手に取っていただけますように。そして少しでも楽しんでいただけましたら嬉しいです。

 それでは、年明けにでもまたご挨拶に来られたらいいなと思います。
 ありがとうございました。よいお年をお迎えください。

 (見本をいただいたので大きく写真を貼ります! 小山田あみ先生のイラストが美麗で震えます……! すごいです!)