こんにちは。
『身元引受人』発売よりしばらくがたちました。
お手に取ってくださったかたがいらっしゃれば嬉しいです。ありがとうございます。また、お気にかけてくださるかたにはどうぞよろしくお願いいたします。
よろしければご意見ご感想など編集部様までお寄せください。皆様のお声が私の糧です!
発売日もすぎましたので少し内容を書いてみようと思います。(盛大なネタバレは避けます……が、いくらかネタバレしていますので、ご注意ください)
事故で母親と妹を失った日下部遼一は、以来、厄介者に喧嘩をふっかけて金を巻きあげたり暴力団の使いっ走りをしたり身体を売ったりと、荒んだ生活を送っています。遼一の胸にあるのは事故の加害者・杉本順に対する復讐心だけでした。
事故から六年がたった二十二歳の春、遼一は街角で声をかけた男相手に暴行事件を起こします。その際に、いまは亡き父親から「なにかあったら頼れ」とくり返し言い聞かされた片桐智行に連絡を取ります。事件は微罪処分とされますが、釈放されるためには身元引受人が必要で、遼一には他に呼べるような人物がいなかったからです。
片桐は求めに応じ遼一の身元引受人となってくれました。のみならず、君を助けたい、救いたいと言いつのり、食事を作ってくれたりアパートまで様子を見に来てくれたりと、かいがいしく遼一の世話を焼きます。また、復讐などもうやめろ、僕が君の家族のかわりになると告げ、遼一を抱きしめます。
その抱擁を忘れられぬまま悶々と日々を送っていた遼一の心に、あるきっかけにより、ずっと押し殺してきたさまざまな感情が嵐のように蘇ります。それを静める方法が他には思い浮かばず、遼一は片桐のマンションを訪れます。片桐の姿を認め芽生えたのは、助けてほしい、救ってほしいという願いでした。だからこそ縋る思いでセックスを求めます。
その後ふたりの関係が深まるにつれ、片桐の真摯な愛情や優しい味の手料理に慣れていき、遼一は復讐心を忘れようという心境にいたります。しかしある日、遼一は片桐の正体を知ることになります。
片桐はなぜはじめから献身的に遼一に尽くしたのか。いったい何者なのか。それを知ったときに遼一はどうするのか? といったあたりを書きたくて考えたお話です。
また、最後には全員救われてしまえ! と念じながら書きました。後半あたりから諸々明らかになってきますので、お手に取ってくださったかたには最後までおつきあいいただけましたら嬉しいです。
書影、公式のあらすじ、特典につきましては以下の記事でご確認ください。
『身元引受人』書影&あらすじ他
また、公式サイトさんでちょっとだけお試し読みができるようです。文体などご確認ください。
身元引受人|プラチナ文庫
長くなりましたがこのあたりで締めます。
ひとりでも多くのかたにお手に取っていただけますように。そして少しでも楽しんでいただけましたら嬉しいです。
このあとになりますが、11月、12月と新刊が続きます。
こちらのブログやtwitterで情報をお知らせしていきたいと思いますので、ご確認いただけますとさいわいです。よろしくお願いいたします。
それではまた来ます。次は11月刊の書影あらすじ等か、12月刊のお知らせになると思います。
ありがとうございました。
(見本をいただいたので大きく写真を貼ります!)